コンタクトレンズの酸素透過率について徹底解説!瞳にやさしいレンズの選び方
コンタクトレンズを使っていると、「酸素透過率」という言葉を耳にしたことはありませんか?
目やコンタクトレンズと酸素に何の関係があるの?と思う方もいるかもしれませんが、私たちが生きる上で大切な酸素は、実は瞳にもとても大切なものなのです。ここでは酸素透過率が高いことによる重要性や、瞳が酸素不足になった場合のリスクや危険性について詳しく解説しています。
コンタクトレンズの乾燥やつけ心地に悩んでいたり、瞳にやさしいコンタクトレンズを探している方はぜひ参考にしてください。
目次酸素透過率とは?数値の目安や確認方法も紹介!
「酸素透過率」とは、コンタクトレンズがどれくらい酸素を通すかを数値化したものです。
酸素透過率(Dk/L)は、酸素透過係数(Dk:レンズ素材の酸素透過能力を表す数値)をレンズの厚み(L)で割った値で、この数値がコンタクトレンズの装用感に影響します。数値が高いほど瞳に多く酸素が届くので、目に負担が少なく快適なつけ心地となります。
瞳の酸素の取り入れ方
目の角膜(黒目)には、新陳代謝のために酸素が必要です。しかし、角膜には血管が無いため血液から酸素を受け取れません。代わりに涙に溶け込んだ空気中の酸素を取り入れています。ソフトコンタクトレンズを装用している時は、レンズが角膜の全体を覆うので裸眼の時よりも酸素の供給量が減ってしまいます。
そのため、瞳にやさしいコンタクトレンズを選ぶ方法として、酸素透過率の高さを意識することはとても重要なのです。
酸素透過率の目安
「じゃあ酸素透過率って実際どのくらい高いといいの?」と気になりますよね。一般的に瞳のために必要な酸素透過率の基準は25以上とされています。
酸素透過率の確認方法
酸素透過率は商品のパッケージやネット通販サイトでの各商品ページで確認することができます。
▼パッケージに記載されている例
▼商品ページに記載されている例
パッケージや販売ページへの酸素透過率の記載は必須ではないため、どうしても数値がわからない場合にはメーカーや販売店に直接問い合わせて確認しましょう。
目にとって重要な数値になるため、クリア(透明)のコンタクトレンズだけでなく、カラコンにおいても酸素透過率の数値は存在します。カラコンをお使いの方は、クリアコンタクトレンズ同様に酸素透過率の数値が高いのか低いのか、ぜひ一度確認をしてみてください。
瞳に届く酸素量が低いとどうなるの?危険性を解説!
酸素透過率が低いソフトコンタクトレンズを使い続けて、もし瞳に酸素が不足するとどうなってしまうのか不安ですよね。
瞳が酸素不足になると乾燥を感じて充血したり、以下の様々な目のトラブルが発生するリスクが高まります。
・角膜血管新生
角膜には血管がありませんが、酸素不足の状態が続くと結膜(白目)の血管が伸びて角膜に侵入してきます。 症状が進行すると角膜が白濁し視覚障害や失明の危険があります。
・角膜上皮障害
角膜の最も外側にある角膜上皮が傷つきやすくなり、表面に強い痛みが生じます。 さらに傷が角膜実質や内皮まで及ぶと、角膜に濁りを起こし失明の危険があります。
・角膜内皮細胞の減少
角膜の内側にある角膜内皮細胞は、角膜内の水分量を調節して角膜の透明性を維持するのになくてはならない存在です。
角膜内皮細胞の数は通常1㎟あたり2,500~3,000個あると望ましいですが、1,000個以下まで減少すると角膜が透明性を維持出来ず白く濁るようになり、視力低下を引き起こすことがあります。
一度減少した角膜内皮細胞は元に戻ることはなく、将来的に白内障の手術等が困難なるためとても危険です。
酸素透過率が高いコンタクトってどんなものがあるの?おすすめは?
低含水よりも高含水のコンタクトレンズの方が酸素透過率が高いとされていますが、高含水レンズはその分蒸発する水分量も多く、瞳の乾燥を感じやすいデメリットがあります。
酸素透過率が高く瞳にやさしいコンタクトレンズをお探しの方は、シリコーンハイドロゲル素材のレンズを選ぶのがおすすめです。
シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズは、瞳が乾燥しにくい低含水率でありながらレンズの素材そのものが酸素をしっかり通します。そのため酸素不足を防ぎ、デスクワークなどの長時間の装用でも目の負担が少なく快適に装用できます。酸素透過率の数値も平均100以上と高いものが多いため安心して選ぶことができます。
また、この素材のコンタクトレンズは、乾燥しにくい特徴をもった商品が多く、ドライアイに悩む方や乾燥が気になる方にも非常におすすめです。
当店で取り扱っているシリコーンハイドロゲル素材のおすすめの1日使い捨て(ワンデー)レンズを酸素透過率が高いもの順にご紹介します。
プラネアワンデーの酸素透過率は166。瞳に直接たっぷりの酸素を通すことに加えて、3つのうるおい成分やUVカット機能付きで瞳にいいものだけにこだわっています。
1箱30枚入で、1枚の単価は約73円、1日あたり(両目)の価格は約146円となります。
酸素透過率が高いだけでなく、目に負担が少ない機能もたくさんついており、当店で取り扱いのシリコーンハイドロゲル素材の中でも非常にコスパの良い商品でいま注目を集めています。
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デイリーズトータルワンの酸素透過率は156。まるで何もつけていないような「生感覚」のつけ心地を体験できます。
BC(ベースカーブ)は、8.5と8.8の2種類があります。1箱30枚入(1枚単価:約146円、 1日あたり(両目) :約292円)と、90枚パック(1枚単価:約122円、 1日あたり(両目) :約244円)の商品があり、90枚パックの方がお得にご購入いただけます。
(※この商品のご購入には、処方箋のご提示が必要です)
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ワンデーアキュビューオアシスの酸素透過率は121。涙に似た保湿成分をレンズに閉じこめた設計で、まばたきの際の摩擦を軽減します。乱視用も展開しています。
BC(ベースカーブ)は、8.5と9.0の2種類があります。度数範囲にプラス度数(遠視用)の展開があり、プラス度数はBC9.0のみとなります。
1箱30枚入(1枚単価:約139円、 1日あたり(両目) :約278円)と、90枚パック(1枚単価:約119円、 1日あたり(両目) :約238円)の商品があり、90枚パックの方がお得にご購入いただけます。
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まとめ|瞳にやさしいコンタクトレンズの選び方
コンタクトレンズを選ぶ際は価格や度数だけでなく、酸素透過率の高さもとても重要です。
シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズなど、酸素透過率の数値が高いものを選ぶことが選び方のポイントです。 レンズの素材そのものが酸素をしっかり通すので酸素透過率の数値が高いものが多く、デスクワークなどの長時間の装用でも目の負担が少なく快適に装用できます。
瞳にやさしいコンタクトレンズを選ぶことは、短期的な快適さだけでなく、長期的な目の健康にも直結します。 将来的に目の健康を維持するためにも、コンタクトレンズを使用するときは瞳に酸素を届けることは常に意識することが大切です。 色んな商品との違いを比較しながら、自分に合った瞳にやさしいコンタクトレンズ選びをしましょう。
また、コンタクトレンズは使用期限や眼科医の指示を守って正しく使い、定期的な眼科検診も受けることで、健康な目を保ち続けましょう。
※眼科医師の処方に基づいてご購入および装用をしてください。
▼シリコーンハイドロゲル素材のおすすめ1日使い捨て(ワンデー)レンズ比較一覧表はこちら